二人並んで、ランチを食べる。
オムレツをつつきながら、
真美の左手は、
私の太腿にずっと触れたまま。
「真美、お行儀悪いわよ」
だけど、私のお説教なんて、どこ吹く風。
私の恥毛を摘んだり、クレバスに触れて、イタズラをする。
「そんなとこ触った手でパンを持つなんて…」
私が窘めると、
「ええっ、だってあたし、せんせいのオシッコだって飲めるんだよ。
せんせいの身体で、
汚いところなんて、ないもん。
足の裏だって、お尻の穴だって、
せんせいだったら、平気だよ。
せんせいのこと、
ホントに好きなんだもん」
泣きそうな顔で言われると、
私の胸は締め付けられる。
「真美…。私だって同じよ。
真美のオシッコだったら平気だし、
メンスの時だって、クンニしてあげられるよ」
「せんせい!」
真美が、私の乳房に顔を埋めた。
小刻みに身体を震わせる真美の、
華奢な肩を撫でてやる、
震えが収まるのを待って、
真美の顎を持ち上げ、
上を向かせる。
「さあ、早く食べよう。冷めちゃうわ」
真美はコクンと頷いた。
「ねえ、せんせい。食べさせて…」
真美が潤んだ瞳で言う。
「甘えん坊ね。いいわよ」
私はフォークでオムレツをすくい、
真美の口許に持っていった。
「せんせい、そうじゃないの…。
赤ちゃんみたいに、
口移しで食べさせてほしい…」
真美が、頬を染めて言った。
「……。いいわよ」
私はオムレツを口に入れ、
よく咀嚼してから、唇を突き出す。
真美は小鳥のように、私の唇を貪る。
離乳食みたいになったオムレツを送り込むと、
真美は陶然とした表情で嚥下する。
「もっと…」
真美のおねだりに、私は応えてやる。
パン…、サラダ…、ミルク…。
美味しそうに食べる真美を見て、
私は言った。
「真美、私には食べさせてくれないの?」
「ホントに?
せんせいも食べてくれるの?
汚くない?」
真美が、目を輝かせて訊ねた。
「もちろんよ。
私だって、真美のこと大好きだもの」
それ以来、
二人きりの食事は、食べさせ合うのが習慣になった。