佐倉の手が、
あたしの着ているものを剥いていく。
Tシャツを脱がせ、ブラを外すと、
自分も合わせて、上半身裸になった。
服の上からはわからなかったけど、
鍛え上げられた筋肉質な身体。
スラックスも脱いで、
トランクスだけになった。
あたしの上に重なり、
じっと目を見つめる。
あたしは目を閉じて、少し唇を突き出す。
佐倉はキスをしながら、
あたしのジーンズに手をかけた。
あたしは、少しお尻を浮かせて、佐倉に協力する。
あたしの身体から、
全ての布切れが剥がされた。
佐倉が熱い視線で見つめる。
「千絵ちゃん…。すごく、可愛いよ」
右の掌が乳房からお腹を伝い、
薄い恥毛を撫でる。
太腿を割り、
クレバスの中に指先が侵入してくる。
溝に沿って撫でられて、あたしの全身が粟立つ。
あたし、
溶けてしまう…。
乳首を吸われ、
指でクリトリスを刺激されただけで、
たちまち昇り詰めそうになった。
「ああっ!佐倉さん…。すごくいい!気持ち…いいよぅ!」
佐倉の指の動きに合わせて、
ぴちゃ…、ぴちゃ…、ぴちゃ…、
って、
恥ずかしい音が、聞こえる。
「ヤダ、恥ずかしい…」
あたしは甘えた声で訴えた。
「欲しくなった?」
佐倉が訊ねた。
「イヤっ!そんなこと…」
あたしは顔を背ける。
「じゃあ、やめちゃおうか?」
「もうっ!いじわるなんだから…」
「じゃあ、どうして欲しいの?
ハッキリ言って…」
あたしは、おねだりをする。
「入れて…、欲しいの」
「わからないなぁ…。
何を、入れて欲しいの?
はっきり答えて」
「千絵の…、」
あたし、すごく恥ずかしくて、口ごもってしまった。
どうして?
達夫の時には、ポーズだけで、
抵抗なんて、感じなかったのに…。
佐倉さんだと、なんでこんなに恥ずかしいんだろ??
でも、言わなきゃ。
でないと、
あたしが欲しいもの、
入れてもらえない…。