「とりあえず…俺が先に行くよ。今その顔で来られたら怪しまれるから」 …バタン 唇にキスの感触が残って消えてくれない …何したんだっけ…頭がボーッとして思い出せないょ…ハルとキスして…キスがすごく熱くて気持ち良くて…とけちゃいそうだった… ハル…ごめんなさい…きっと私ハルを傷つけたよね?…夏希はつぶやいた。 「…想う」 永遠(とわ)に想う 「…永遠に…想う」 「晴希何か言った?」「何でもないよ、母さん」「夏希はどうしたの?ちょっと晩ご飯手伝って欲しいんだけど…」「あ、じゃあ俺呼んで来る」ダンダンダン…あいつ会いにくいのかな… かちゃっ 「おーい夏…姉貴」 晴希が電気をつけると夏希は爆睡していた。「んん〜ハンバーグも追加ぁ〜」 …ずる バカ丸出しだよ。 仕方ない…とりあえずタオルケットを持ってこよ… 「…はる…大好き…」 「バカ…俺には負けるよ…俺がどんだけさっきガマンしたと思ってんだ…」 サラ… 夏希の髪は長いストレートヘアー。 小さな風になびいた髪の香りが晴希にも届く。 「…ん?今何時…ぇ」時刻はもう次の日の午前9時だった。 「ぁ…!!!!がっがが学校ぅ!!ぁ…土曜日…」あたし昨日あのまま寝ちゃったんだ…たんたん… お母さん仕事だしお父さんもだし…ぇ てゆーことは… 「…あ、はょ」 ドキッ! は…ハルと二人きり…!? 夏希の脳内に昨日の出来ごとが浮かび上がる。 「もっとっていったら続きしてあげる」 「…!!!!!!!!!!ぁ…っ」 「どしたの?」 「へ!?なっなんでもないょ!?」 「意識してんの?」と言って晴希は夏希に笑いかけた。