「離しなさいよ!」
「離す奴居るか?この状況で」
「いや、それはそうなんだけど」
私、多摩川しずるは仲間と共にファイターズ5というヒーロー業を営んでいる。
業務内容は地球を狙う奴らから日本を守る事だ。他国には他国を防衛するヒーローがいる。
なんで5人で防衛せにゃならんのか、とは思うけどそこはそれ。
大人の事情がある。
私はファイターズ5で唯一の女だ。
余りにか弱い所為か、敵に捕まってしまった。
「か弱い女子を捕まえて、こんな台に縛り付けるなんて!ド変態!スケベ!」
私は現在、体の形に合わせた台にはりつけにされている。
手足はしっかりと固定され、自由は奪われまくりだ。
「まあ、それも正しいけどな」
「認めんな!」
さっきから話している相手は、所謂悪者のボス。
ガーブゴール卿だ。
結構イケメンだ。まあ、それは別に、良いんだけどね。
「私達の基地の場所は言わないわよ!」
「別に言わんで良いよ」
ガーブゴールはあっさりと言った。
「は?」
近づいて来て私に覆い被さると、にこりと笑った。
「しずる、好きだ」
「はぁあぁあ!?」