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遠い日の唄 8

にゃんこ  2010-01-08投稿
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唇を重ねて、無理に引き離してから愕然とした。

いや、な、なんで?

としかいいようがない。
ユウは、びっくりしたように目を丸くしていた。
涙は止まった。
…よしよし、それならいいんだ。

いや、よくない…。

「…鋼さん、今の…キスだよね?」

「ああ」

頷くしかない。
あ〜、俺変態じゃん(汗)

だが、ユウはニコっと笑った。 ちょっと、恥ずかしそうに。

「僕、初めてだ」

だろうな、とか思う。

あああ…可愛い!
どうしよう。

「鋼さん…」

じっと、見つめられて俺は柄にもなく心臓がはねあがる。トランポリンみたいな勢いだ。

「わかんないけど、僕、鋼さんが初めてなら構わないから」

〜!

なんでだ?
出会ってまだ数時間だ。 お互いなんでこんなに惹かれてる?

余計なことは考えるな、というさっきの決意に従って俺は…ユウを抱き締めた。
「鋼さん、僕、これ夢だと思うんだ…」

??

ユウは静かに呟く。

「目が覚めたら…僕は…
だから、鋼さん…離さないで。怖いから、ずっと…一緒にいて」

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