暫くして誰かが僕の名前を呼んでる。
だれ…、なに…
「夏樹、どうしたんだ?こんな所でしゃがみこんで、誰かに何かされたのか」
夏樹、と大きな声で呼ばれて僕は、その声の主が誰かわかった。
「優斗さん…」
「夏樹、大丈夫か!?」
僕は、優斗さんの顔をみたとたん、クリクリした目から大粒の涙がポタポタと流れた。
「夏樹…」
「優斗さん…、優斗さん…。」
僕は、さっきの優斗さんと女の子のキスが忘れられず、優斗さんに…
キスをした…
優斗さんの唇に、僕は稚拙なキスをすると…。
「何をする、夏樹…」
僕は、優斗さんにぎゅっと抱きつき、懇願するように…
「優斗さんが好き、大好き。誰にも渡さない。」
お願い、拒絶しないで…
お願い…
お願い…
「夏樹…、」
僕は、じっと優斗さんの瞳を見つめた…。
「お願い…キスして…」
それを聞いた、優斗さんは狂ったよいに、僕の唇を貪った。
僕は、嬉しくて優斗さんの背中に手を回した。